パリ
The American Cathedral in Paris パリ大聖堂
世界地図が大国の野望によって塗り替えられた19世紀後半、若きアメリカの心息を象徴するパリで一番高い塔の大聖堂が誕生した。マロニエで縁取られているシャンゼリーゼ通りに程近いジョルジュ・サンク通りに建造され、ゴシック造りの壮厳な大聖堂は、英国人の名匠ジョージ・エドモンド・ストリートの設計で、塔の尖頂まで34mあり、モンマルトルの丘からも一際目を引きます。19世紀の末からは変わらぬ音色で、パリの空に向かって響く鐘の音は、今やパリ市民の生活の一部となっています。